学歴差別はどの程度存在するか?

偏差値の高い大学ほど優秀な学生が多く、実際に会社に入ってからも活躍する人が多いと一般的には言われている。そこでどの程度選考において学歴が関係してくるのかと言う事を調べてみようと思う。まず大学別に上位(東大、一橋、東工、早稲田、慶応)、中位(明治、青山、立教、中央、法政)、下位(日本、東洋、駒澤、専修)に分別する、これらの就職者数は2008年度春入社でそれぞれ上位16100、中位18500、下位16800人でありほぼその数は同じである。また地域により人気企業に偏りができ、比較がしにくいため全て関東の大学での比較とした。

2008年度春新卒の採用実績、高学歴Rankは(東一工早慶の採用数)/(MARCHの採用数)で算出
企業名募集人数東一工早慶MARCH日東駒専高学歴Rank
三菱商事1841163038.66666667
博報堂100605012
野村総研3321261508.4
ソニー5002162927.448275862
朝日新聞9044627.333333333
読売新聞10933506.6
三井物産160991606.1875
NHK150781326
電通182871535.8
トヨタ自動車 84017640204.4
住友商事209872004.35
東芝7501273084.233333333
伊藤忠商事163481303.692307692
武田薬品工業410541533.6
NTTデータ6652106143.442622951
リクルート35615552142.980769231
富士通58513747172.914893617
東京電力269812822.892857143
日立製作所85017462122.806451613
キャノン73719180102.3875
KDDI250592532.36
NTTドコモ230311701.823529412
本田7759357281.631578947
NEC840158136161.161764706
凸版印刷4003946190.847826087
JTB11005586730.639534884
HIS4932556510.446428571

100:10:1の関係

おおよそ超一流と言われている人気企業の内定者数は上位、中位、下位で100:10:1程度になっている事がわかる。やや学歴で採用しない企業であっても10:5:1程度となっている。学生数はいずれも同じくらいであるのにこれほどの差が生まれているわけである。故に人物本位、コミュニケーション能力重視などと曖昧な基準を並べながら実際にはかなり学歴で選考しているといえる。「人物本位採用」の本音と建て前には人事部の採用方針が書いてあるので目を通しておいて良いだろう。簡単にまとめておくと

  • 1.面接だけじゃ人の能力なんかわからない。
  • 2.優秀な学生の数は偏差値の高い大学に多い。
  • 3.高学歴な学生を採用した方が人事の評価が上がる。

よって高学歴の人を採用したほうが無難なんだと。

採用パターン分析

採用方法の差異による合格者数の分析
企業名募集人数東大東工大早稲田慶応阪大京大東北大名大九大北大
ソニー50048625253141118874
トヨタ84033345247413025504620
パナソニック4001211231439241610127
NTTドコモ23011478865524
新日鉄1801281310111677114

自由型

文系の大半が当てはまる、商社や広告などはこのタイプ。しかし理系でもソニーは学校推薦が無く、全て自由応募によって学生を選別する。推薦ではないので商社やインフラ系などとも併願する人が多そうである。自由型は情報量や受験機会で勝る地元が圧倒的に有利になる。大企業のほとんど東京にあるので同じようなレベルの大学であれば関東の大学が圧倒的に有利といえる。

低学歴偏重型

NTTドコモは全国にネットワークを張る必要性からか非常に様々な大学を採用しており人気の割にそこまで学歴で採用していないように思われる。大学別の採用枠があってそれを埋めていっているという感じである。よって東大からでも入るのは結構難しく、逆に中堅の私大にもチャンスは多分にある。ただし入社してからの出世はNTTの場合学歴になりそうである。他バンダイのようなエンターテイメントを提供する企業は比較的このタイプ

高学歴偏重型

伝統的に旧帝大から多く採用するタイプ、古い体質のところが多い。新日鉄やNTTの研究所はこれに当たる。高度な頭脳が求められ、研究ができるかを重視しているため、高学歴重視の採用となるのかもしれない。しかし電力、ガス、鉄道などはそれほど高度な頭脳が必要ではないと思われるがこの部類に入る。JR東海の総合職など旧帝大と早慶くらいしかいないとの事。

通常学校推薦型

トヨタ自動車は典型的な学校推薦型であり大学の専攻ごとに枠が決められている。学校推薦はトヨタの場合ほとんど落ちる事がない。この方式では就職活動に労力を使う事は少なく、同じレベルならば受験機会も均等に与えられる。しかし学校推薦の取り方は定員オーバーした場合はじゃんけんで決めたりし、必ずしも優秀な学生が取れるとは限らないという弊害がある。実力より運が必要になる事がある。多くの企業の受験機会に恵まれる東大、京大であれば推薦一本ではなく自由で受けていく人も多いだろうから推薦が余る事もちらほらありそう。

地元志向型

シャープやパナソニックは典型的な地元志向に根ざした企業である。結果阪大、京大の人数が多くなる。パナソニックと似たソニーが関東にはあるため関東ではパナソニックはあまり人気はなさそうである。逆に関西ではソニーは人気が無くソニーとパナソニックならばパナソニックに入りたいという人が多い。この辺りは就職者数にもしっかりと表れている。トヨタがそこまで地元志向型にならないのは自動車関連の大企業が地元に無い人が多いからであろう。

総括

学歴差別は確かに存在しているが、その程度は会社によって様々である。良く合格実績を調査して行けそうなところにしっかり狙いを定めて行こう!