任天堂
2009年3月期連結決算で過去最高益を叩き出し不況の中一人勝ちの企業。昔は花札の会社であり今でもその生産を続けている。工場を持たないファブレス企業で過去のマリオ、ポケモンと言った遺産 が大きく社員も少数精鋭、日経の優良企業ランキングでは常に上位に入り続けているモンスター企業。近年はスマホゲームに押されやや衰退はしてきているものの、依然としてポケモンやマリオ、ゼルダといった豊富なコンテンツとキャッシュを抱えており、力のある優良企業であることには間違いない。
合格への急所
発想力重視、また理系はゲーム開発経験があると有利、文系は語学力
発想力が求められる企業なので在学中に様々な事を経験している事が望ましい、実際にエントリーシートは膨大で理系ならばA43枚を手書きで提出しなければならないためそれだけでも敷居が高い。また理系でゲーム製作管理やプログラマを志望する場合はゲームを複数人数で作成したことがあるか、協調作業ができる人間かは重視され面接では必ず聞かれると思われる、文系では国際企業であるため語学力が求められる、できれば第2外国語が話せると有利らしく外大からの合格者もそれなりに多い。
遅い選考、低い筆記試験通過率
任天堂の面接が始まるのは理系・文系ともに4月20日過ぎあたりから、文系のほうが若干早い。そして内定が出るのが5月末、故に任天堂に入りたいのならば理系で推薦を使うことは不可能であり、自由でどこか内定を取っておく必要がある。またエントリーシートも手書きでかつ膨大で、Web上でテストを受けるのだがそれには普通の企業ならばない英語がありかなり難易度が高い。苦手ならば誰かできる人を見つけてやってもらうのも良いだろう。エントリーシート、Web試験を通過すると今度は筆記試験がある。これは専門(情報系ならC言語、電気系なら電気回路など)試験、共通試験、アンケートがある。 専門が40分、共通が30分、アンケートが20分であり、専門は私の場合C言語の問題とDNS、IPアドレス、リンカ、ガーベッジコレクション等の語句説明問題で基本情報技術者程度の勉強ができていれば十分だと思われる。共通は「日本の乗用車の数は?美容院の数は?」みたいなフェルミ推定と「そうじを楽しくする方法を考えよ?」というような発想力を問う問題、あとは一般常識、任天堂についての知識など幅広く問われる。アンケートは「技術者にとって必要なものは?」と「最先端の技術をゲームに生かすには?」の2つであった。アンケートの内容は毎年変わっていないようである。また筆記テストは4月2日/3日の2日間に渡って行われ、4月2日には朝、昼、夕方の3つの時間帯、4月3日には朝、昼の2つの時間帯が設定されていたが、同じ日の問題は同じであった。即ち朝試験を受けた人に問題を教えてもらえれば選考で有利に働くと思われる。面接に進める人は予想だが大体理系なら全体の8分の1程度でそれから3回の面接で半分ずつ落とされていくといった具合である。倍率自体劇的に高い分けではないがエントリーシートを書く敷居が高く、選考が遅いため受けている層が全員本気で来るため難易度はかなり高いと言える。
まとめ
以上により、バイト、サークル以外にも様々な経験をしている事、ゲームが好きなこと(社員でゲームしない人は当然だがほとんどいない、嫌いな人もいるそうだが入ってから辛そう)、専門性、遅い選考に耐える精神力等様々な能力が必要である。
難易度・結果
5人受け2人が試験落ち、1人がどこかで落ち、1人が1次試験落ち、1人が2次試験落ちであった。よって合格者はゼロ。このうち4人が情報系で受けたがいずれも情報学科でない、情報学科の方が専門性は高いため若干通りやすい気はする。
私の軌跡
- 2/11 説明会(結構すぐ埋まるので早期の予約が必要)
- 3/18 エントリーシート提出期限日(できるだけ早く出した方がよく見てくれるとOB訪問で会った人は言っていた)
- 4/3 筆記テスト
- 4/20 1次面接
- 4/30 2次面接
- 5/15 お祈りメール(この日に2次の合格連絡が来る人も結構いるので安易に推薦は取らないようにしておこう。)
2次面接ではあなたの短所を言えということを最後に聞かれた、長所になるような短所を言わないようにと念を押された。これを最後の質問として聞かれた人は多かった模様。 また、2次面接では「できるだけ早めに連絡します」と最後に言われたが期限日にお祈りメールが来たのはなかなかのショックであった。
お祈りメール↓
先日は、弊社の二次面接にお越しいただきありがとうございました。慎重に検討いたしました結果、誠に残念ながら貴意に添いかねる結果となりました。 これまで貴重なお時間を弊社選考に頂戴したにも関わらず、このような結果となりましたことを深くお詫び申し上げます。何卒ご了承の程、よろしくお願いいたします。 末筆になりましたが、○○ 様の今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます。