NTTコミュニケーションズ

NTTの長距離国際部門が独立して発足した会社、国内の長距離電話、国際電話や大手企業を対象とした回線業務が主。通信と名がつく事は何でもやっているらしく、デジタルサイネージ、OCNやgooでのネットビジネスとその範囲は広い。しかしほとんどの収益は法人向けに回線を売る業務、SEが仕事の中心である。SIerとしてはNTTdataに劣るし、NTT東西のように家庭への光ファイバーを繋ぐという事もやっておらず何かと中途半端な会社。勤務地は東京の田町が多く、僻地に飛ばされるような事はなく、給料は平均年収770〜800万程度と推測されるが福利厚生がそれなりに手厚い。水曜日と金曜日はノー残業デーで6時に帰ることができる。ワークライフバランスが非常にいい会社。安定志向で適度に楽をしたい人がたくさん受けているイメージである。

充実の福利厚生

そこまで信頼できる情報ではないが結婚手当てなどは本当にあるそうで大体こんな感じある。
住宅手当 37000円(既婚者は74000円とのこと。寮の場合は月9500円ガス光熱食費等込、借り上げ住宅の場合月6800円ガス光熱等込)
外勤手当 12500円(営業とSEはつく。開発はバック系でも月8回程度外出する部署だと出るらしい)
結婚手当 70000円(もち既婚者のみ。奥さんの年収が130万以下の場合のみらしい)
交通費 全額
昼食手当 月7000円
奥さんが専業主婦だとかなり手当てが手厚くなる。

不透明で性質の悪い採用プロセスを暴露

第一の山場は3回目の課長OB訪問

まず12月の半ば位に企業セミナーがある。セミナーの内容は企業説明と簡単なグループワークであった。これに参加すると公式OB訪問への優先権が得られる。公式OB訪問とは採用には関係ないと言いつつ行う実質上の面接の事である。このセミナーに参加しなくても基本的にはOB訪問は受けられるので特に出なくても気にする事はない。この後1月、2月中に3回程度公式OB訪問が行われる。1回、2回目では比較的若い社員が来て会社の概要について話してくれる。ただしこの段階で落とされる人も多いので会社概要については早めに抑えておこう。そして3回目(人によって違うらしいが)にかなり年配の人とのOB訪問があり、ここが最も重要なポイントとなる。3回目までに志望動機を十分に考えられているか、会社について良く理解しているか、何か質問は無いかと聞かれたときに聞ける質問はあるかなどはかなり重要となる。また3回目の結果はその人の好みによる所がおそらく大きく納得性は低い。

この中から取締役が出ます

3回目が終わった時点で「超優」、「優」、「良」、「可」、「不可」の5つに分けられる。そして「超優」の人には3月27日だったか忘れたが本社に招かれ、フレンチを昼からご馳走してくれたり社員との対談の機会も多く設けられる。その時に3回目にあった課長クラスの人と再び顔を合わせることになるのだがその時の発言が相当うざいと私は思った。(3回目に会った課長が)「OB訪問で早めに採用活動をして選考しただけだよ」、(課長を指して、NTTコムのお姉さんが)「あの人はあんなにニコニコしてるのにすぐ人を切っちゃうんだよっ!」とかいう話が繰り広げられたらしい。3回目の面談で俺に対して「これは全く選考には関係がないんだけどねぇ」と豪語していたくせにこの変わりよう。選考に関係が無いのが嘘なら嘘で突き通せばまだましだったものの取り合えず腹が立つ。本社に招かれた人に対しておえらい方々が「(エントリー数が4万人だったらしく)君たちは4万人の中から選ばれたんだ」「この中から将来の取締役が出ます」とか言って盛り上がっていた模様。そしてこれに呼ばれた人は4月1日に最終試験がある。最終試験は帝国ホテルでグループディスカッションと面接だが取締役が出る4月1日組はほとんどが合格するらしい。そしてその場で内定が出る。ちなみに4月1日組は20人程度だったそう。

良以上でないと内定はきつい

「優」の人は4月1日以降に最終試験となる。私の友人は4月3日に受けた人と4月8日に受けた。また「良」はコムビルというところで1対1の面接がある、この結果が良ければ次が最終試験。次に「可」はリージャスホテル(関西の場合は阪神ホテル)で集団面接、聞かれる事は「志望動機」と「学生時代頑張った事だけ」、ここは学生5対面接官2の面接で流れ作業的に落とされるためほとんど行く価値がないと思う。リク面の1回目、2回目で落とされた人もたくさんいた。最後の「不可」は文字通りの意味である。なおOB訪問をしていない一般選考ルートの人は最初にチサンホテルというところで1対1の面接があるらしく、上手くいけばコムビルルートに乗る。しかし一般選考ルートから合格するのはかなり難易度が高い。

合格の急所

御社が第一志望ですと言い張れ

ここに合格するためには他社との違いを説明した上で、なぜNTTコミュニケーションズが優れているかを説明できなくてはならない。この会社はプライドが異常に高いらしく、第一志望と言わない人に対しては絶対に内々定を出さないとまで言われている。なので第一志望と言い張る強さを持とう。

早めの準備を

OB訪問が早いので早いところこのわかりにくい企業について勉強しておくことは必須であると言える。

内々定辞退は容易

内々定が出たら誓約書というものを書かされる。しかしこの誓約書は学生に心理的な圧迫を与えるためだけのもので拘束力はないから安心して欲しい。NTTコミュニケーションズに内定が出た後でNTTドコモを受けていた友人がドコモの面接で「どこか内定でていないの?」と聞かれ、「NTTコムです、誓約書を書かされそうです」と返事をしたところドコモの面接官は「あ〜その書類には拘束力はないから書いちゃいなよ」と言われたそうである。と言う事で内々定だけもらっておいて後で断れば良し!実際には電話一本で簡単に内定辞退できるようである。かなり陰湿に学生を翻弄する悪名高い企業、それがNTTコミュニケーションズ。私のリクルーターでは3回目の課長以外は良い人だったのでこの課長がいなくなったらこのリクルーター制度をどうにかして欲しいものだ。このように精神的に学生を追い詰めても毎年内定を出した半分位の人が辞退するという事をほんとか知らないが聞いたことはある。学生確保に必死な会社と言えるだろう。

難易度・結果

私の周りで知る限りでは私を含め6人(全員阪大理系院)がリクルーター枠で挑戦し、2人がリク面2次で落ち、私が課長面接で「可」で阪神ホテルに回されて集団面接を4月1日に受けたが流れ作業的に落とされた。そして課長面接で「超優」だった1人が4月1日に内定をとり、「優」だった二人は最終試験で落とされた。通算成績1勝5敗
例年は倍率が低いらしいがなぜか2010年新卒組は安定志向でインフラ人気が高まったためかエントリー数が例年の5倍になったらしい。四季報によると採用数は約200人で院卒と学部卒は1:4位で圧倒的に学部卒が多い。あまりITスキルは必要とされずマネジメントが主な仕事。入ってからプログラムを打つことなど全くないため文系が半数以上を占める。このため理系の院卒はやや不利である。なお

私の軌跡

  • 12/12 セミナー参加 次に世界を近くするのは、君だと思う。〜 We need you 〜(無理してかっこつける必要ないのにw、そしてどうやら私は必要とされなかったようだw)
  • 1/11 OB訪問1回目
  • 2/9 OB訪問2回目
  • 2/28 OB訪問3回目 ここで評価が悪かった。何か質問ある?とか聞かれて「ありません」とか普通に答えていたのはまずかった。
  • 3/10 エントリー完了、Webテストも受ける(ほとんど関係ないらしい)
  • 4/1 阪神ホテルで面接
  • 4/11 お祈りメール

以下お祈りメールを記念に載せて置きます。なんかむかつきますね

NTTコミュニケーションズ株式会社  採用担当です。 弊社採用選考にご応募いただき、誠にありがとうございました。 選考の結果、残念ながら今回はご縁がございませんでした。 これからしばらくの間、就職活動及び学業に大変忙しい時期 を迎えることと思いますが、体調管理にはくれぐれも気を付 けてください。      最後になりますが、今後のご活躍を心より祈念しております。